ディアフォランテマ亜属の中で、最も好きな植物が T.tenebra です。
以前は非常に入手ルートが限られた植物でしたが、最近はだいぶ入手容易になりました。
茶花(実際は黄花や紫花も存在します。)で肉厚小型で、多肉好きの方にウケる植物だと思います。
また、栽培に関しても Tillandsia hirta のような気難しさもないので、この上なく栽培容易です。
私も本種を何十株も育てていますが、1株も枯れることがない優良児ですので、 育てたことのない方は是非育ててみて下さい。
私は数年前からこの植物が好きで、いろんなタイプ違いの本種を栽培中なので、今日はその一部を紹介したいと思います。
1 M氏ベストクローン
この株は、国内愛好家のM氏から入手した株です。
本人が言うに「ベストクローン」とのことで、当時の流通株に比べるとかなり肉厚な葉が魅力的でした。(株だけでなく、値段もベストだったのですが・・・)
2008年頃(正確な時期は失念)に入手した時は3~4枚ほどの葉しかなかったのですが、今では2頭のクランプにまで成長しました。
ちなみに、そのうち1頭が開花準備中です。
2 タイプローカリティ産
本種の完模式標本の採集者番号は「HR7275」ですが、それと同番号を持つ株です。
本種の記載者の1人である Lieselotte Hromadnik 氏本人による採集株からの子孫であり、最も本種のオリジナルに近いフォームであると言えるでしょう。
特徴としては、毎回、1本の花茎に3~4つの花を同時に咲かせる点です。
花の色も濃く、一見こげ茶に見える花も光を透かして見ると実は紫色です。
(ただし、同番号の全てのクローンが紫花という訳ではありません。)
ちなみに、他のクローンに比べて殖えにくい(開花株1株に1つの子株)点も、特徴の1つだったりします。
3 長葉フォーム
Tillandsia caliginosa のような長い葉を持っていますが、花と葉の質感は T.tenebra そのものです。
採集者はウィーン大学の Walter Till 博士(本種記載者の1人)であり、ご本人の同定済なので本種で間違いないと思います。
現在、このフォームが1株開花準備中だったりします。
4 直葉フォーム
まっすぐな長い葉が特徴のフォームです。
1花茎にだいたい1~2つの花しか咲きませんが、花色に個体差が見られます。
茶色の斑が入った黄花フォームは持っていますが、完全な黄花フォームを探してみたいです。
5 ホワイトフォーム
白いトリコーム(そんなに濃くはない)で覆われたホワイトフォームです。
この株も W.Till 博士による採集株で、他のフォームに比べて群生しやすい感があります。
6 くるりんフォーム
長い葉がくるりんとカールするフォームです。
本種の分布域の南端付近で採集されたフォームで、群生させると面白そうな気がします。
7 厚葉フォーム
1のM氏ベストクローンのように厚めの葉が特徴ですが、葉が短めでまっすぐなので非常に見応えがあります。
個人的には本フォームをマイ・ベストクローンとしたいのですが、開花を見ていないので今のところはマイ・ベストクローン(暫定)としておきます。
これで、タイプローカリティ産のような開花を見せてくれればベストクローン確定です。
8 普通フォーム
最も普通っぽくて、Tillandsia gilliesii に似た姿をしています。
普通っぽいと書いた割には、実はこの1株しか持っていませんが・・・
長々と書きましたが、まだまだ本種の収集は続きそうですね。
※おことわり: フォーム名は、私による勝手な命名です。
4/05/2014
4/04/2014
Tillandsia bulbosa
この植物は、私が初めて購入したチランジアです。
当時は栽培方法に関してあまり知識がない上で購入したので、1年もしないうちに枯れてしまった記憶があります。
しかしその際、他にどのような種類のチランジアがあるのか気になったのでネットで色々調べたりしました。
それでチランジアへの興味が湧いた訳ですので、私にチランジアを育てるきっかけを与えてくれた植物であると言えるでしょう。
この植物は、タマネギ状の基部からタコの足のような葉がいくつも伸び、とても植物とは思えない風貌をしています。
その見かけのみならず、安価で入手しやすい上に比較的育てやすいこともあり、普及種の中ではトップクラスの人気を誇るチランジアであると思います。
チランジアを育てている方のうち、この植物を持っていない方は非常に稀だと思いますが、もしお持ちでなければこの植物を是非コレクションに加えてみて下さい。
写真左の植物は100均の出身で、約1年前から栽培しています。
基部の大きさは劇的には大きくなっていませんが、葉が3~4枚増えました。
開花まではあと2~3年はかかりそうな気がします。
写真右は、Tillandsia bulbosa f. alba です。
本品種は、日本ブロメリア協会の会長である滝沢弘之氏(とその友人)によってコスタリカで採集され、じ後、ご本人が新品種として記載しました。
写真の植物は、記載者本人による繁殖株を入手したものです。
2007年8月に入手したので、なんだかんだ言って6年以上も栽培していることになります。
その間に殖えたりもしたのですが、知人に分譲したりして今手元に2株のみ残しています。
両者の違いとしては、通常の T.bulbosa は紫色の花が咲くところ、この品種は白色の花を咲かせるという点です。
当時は栽培方法に関してあまり知識がない上で購入したので、1年もしないうちに枯れてしまった記憶があります。
しかしその際、他にどのような種類のチランジアがあるのか気になったのでネットで色々調べたりしました。
それでチランジアへの興味が湧いた訳ですので、私にチランジアを育てるきっかけを与えてくれた植物であると言えるでしょう。
この植物は、タマネギ状の基部からタコの足のような葉がいくつも伸び、とても植物とは思えない風貌をしています。
その見かけのみならず、安価で入手しやすい上に比較的育てやすいこともあり、普及種の中ではトップクラスの人気を誇るチランジアであると思います。
チランジアを育てている方のうち、この植物を持っていない方は非常に稀だと思いますが、もしお持ちでなければこの植物を是非コレクションに加えてみて下さい。
写真左の植物は100均の出身で、約1年前から栽培しています。
基部の大きさは劇的には大きくなっていませんが、葉が3~4枚増えました。
開花まではあと2~3年はかかりそうな気がします。
写真右は、Tillandsia bulbosa f. alba です。
本品種は、日本ブロメリア協会の会長である滝沢弘之氏(とその友人)によってコスタリカで採集され、じ後、ご本人が新品種として記載しました。
写真の植物は、記載者本人による繁殖株を入手したものです。
2007年8月に入手したので、なんだかんだ言って6年以上も栽培していることになります。
その間に殖えたりもしたのですが、知人に分譲したりして今手元に2株のみ残しています。
両者の違いとしては、通常の T.bulbosa は紫色の花が咲くところ、この品種は白色の花を咲かせるという点です。
4/01/2014
今年1発目の輸入
4月になり、国内の気候も本格的に暖かくなってきましたね。
そして、私の主な取引先であるEU諸国においても雪が溶け始め、もうじき発送可能な時期に入ります。
今年の輸入1発目は、いつもメールをやりとりしている某愛好家から余剰株を入手する機会に恵まれました。
ちなみに、この愛好家との取引は初の試みです。
ですので、他の愛好家や業者から入手できない植物がやって来ることを期待しています。
ちなみに、今回の品目はディアフォランテマ亜属が8割を占めます。
今回が初お目見えとなる種はひとつもありませんが、産地違い・タイプ違いを追求している私にとっては、コレクションが充実することに喜びを感じる次第です。
第3者から見ると「つまらん草」にしか見えない同亜属ですが、マニアにとってたまらない魅力と無限の可能性を秘めた植物たちだと思います。
そして、私の主な取引先であるEU諸国においても雪が溶け始め、もうじき発送可能な時期に入ります。
今年の輸入1発目は、いつもメールをやりとりしている某愛好家から余剰株を入手する機会に恵まれました。
ちなみに、この愛好家との取引は初の試みです。
ですので、他の愛好家や業者から入手できない植物がやって来ることを期待しています。
ちなみに、今回の品目はディアフォランテマ亜属が8割を占めます。
今回が初お目見えとなる種はひとつもありませんが、産地違い・タイプ違いを追求している私にとっては、コレクションが充実することに喜びを感じる次第です。
第3者から見ると「つまらん草」にしか見えない同亜属ですが、マニアにとってたまらない魅力と無限の可能性を秘めた植物たちだと思います。
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