4/05/2014

Tillandsia tenebra

ディアフォランテマ亜属の中で、最も好きな植物が T.tenebra です。
以前は非常に入手ルートが限られた植物でしたが、最近はだいぶ入手容易になりました。
茶花(実際は黄花や紫花も存在します。)で肉厚小型で、多肉好きの方にウケる植物だと思います。
また、栽培に関しても Tillandsia hirta のような気難しさもないので、この上なく栽培容易です。
私も本種を何十株も育てていますが、1株も枯れることがない優良児ですので、 育てたことのない方は是非育ててみて下さい。
私は数年前からこの植物が好きで、いろんなタイプ違いの本種を栽培中なので、今日はその一部を紹介したいと思います。

1 M氏ベストクローン
















この株は、国内愛好家のM氏から入手した株です。
本人が言うに「ベストクローン」とのことで、当時の流通株に比べるとかなり肉厚な葉が魅力的でした。(株だけでなく、値段もベストだったのですが・・・)
2008年頃(正確な時期は失念)に入手した時は3~4枚ほどの葉しかなかったのですが、今では2頭のクランプにまで成長しました。
ちなみに、そのうち1頭が開花準備中です。


2 タイプローカリティ産
















本種の完模式標本の採集者番号は「HR7275」ですが、それと同番号を持つ株です。
本種の記載者の1人である Lieselotte Hromadnik 氏本人による採集株からの子孫であり、最も本種のオリジナルに近いフォームであると言えるでしょう。
特徴としては、毎回、1本の花茎に3~4つの花を同時に咲かせる点です。

















花の色も濃く、一見こげ茶に見える花も光を透かして見ると実は紫色です。
(ただし、同番号の全てのクローンが紫花という訳ではありません。)
ちなみに、他のクローンに比べて殖えにくい(開花株1株に1つの子株)点も、特徴の1つだったりします。


3 長葉フォーム
















Tillandsia caliginosa のような長い葉を持っていますが、花と葉の質感は T.tenebra そのものです。
採集者はウィーン大学の Walter Till 博士(本種記載者の1人)であり、ご本人の同定済なので本種で間違いないと思います。
現在、このフォームが1株開花準備中だったりします。


4 直葉フォーム
















まっすぐな長い葉が特徴のフォームです。
1花茎にだいたい1~2つの花しか咲きませんが、花色に個体差が見られます。
茶色の斑が入った黄花フォームは持っていますが、完全な黄花フォームを探してみたいです。


5  ホワイトフォーム
















白いトリコーム(そんなに濃くはない)で覆われたホワイトフォームです。
この株も W.Till 博士による採集株で、他のフォームに比べて群生しやすい感があります。


6  くるりんフォーム
















長い葉がくるりんとカールするフォームです。
本種の分布域の南端付近で採集されたフォームで、群生させると面白そうな気がします。


7 厚葉フォーム
















1のM氏ベストクローンのように厚めの葉が特徴ですが、葉が短めでまっすぐなので非常に見応えがあります。
個人的には本フォームをマイ・ベストクローンとしたいのですが、開花を見ていないので今のところはマイ・ベストクローン(暫定)としておきます。
これで、タイプローカリティ産のような開花を見せてくれればベストクローン確定です。


8 普通フォーム
















最も普通っぽくて、Tillandsia gilliesii に似た姿をしています。
普通っぽいと書いた割には、実はこの1株しか持っていませんが・・・

長々と書きましたが、まだまだ本種の収集は続きそうですね。

※おことわり: フォーム名は、私による勝手な命名です。

2 件のコメント:

  1. Hello, I live in France and I want a Tillandsia tenebra for my friend collector. Do you know where I could find one?
    thank you
    have a nice day

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  2. Hello. Do you know Rainforest Flora in USA? They will be able to export good T.tenebra.

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